
まだまだ若かったころのお話です。私にとっては「結婚」なんて、まだまだ先の先のことという頃、仲のよかった友人から結婚することになったと報告を受けました。おつきあいしている彼氏がいることは知っていましたが、まさかもう結婚してしまうなんて。口先ではお祝いの言葉を述べた私ですが、心の中はさみしさでいっぱいでした。その話を聞いて以来、今まではお買いものなどにも気軽に付き合ってくれていた友人が、ブライダルのエステに行かないといけないなど、予定が詰まっているようで、一緒にでかける機会がなくなってしまいました。独身時代は、本当に面白おかしく過ごしていました。稼いだお給料のいくらかは実家に入れていたものの、残りは好きなように使うことができるのです。いざという時のための貯金もしていましたが、それでも結構な金額のお金がお小遣いとして手元にあると、自然とお買い物も遊びも派手になってしまいます。今思い返すと、もっとたくさん貯金しておけばよかった、なんて後悔するのですが、その当時は遊ぶことが楽しくて、貯金も最低限しかしていなかったのです。結婚式の打ち合わせなどで忙しくなった友人ですが、一度ブライダルのエステに行くから、一緒についてきてくれない、と誘われたことがあります。友人が離れていくことにさみしさを感じていた私は二つ返事で同行することにしました。友人と一緒に行った先は、大手のエステティックサロンではなく、町の美容院といった風情の、こぢんまりとしたたたずまいでした。しかし、人のよさそうなお店のスタッフの、心のこもったブライダルのエステを受ける友人は、本当に幸せそうでした。
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